私は住宅雑誌リプラン勤務時代から今年で通算11年北海道の工務店さんと、お付き合いさせて頂いている。昨日、新年のあいさつ回りで工務店の社長と話していて、改めて工務店の儲かる王道を認識しました。
OB客が宝の山なのですからカラーのチラシなど止めて浮いたお金をOB客に使えば良い。ただこれだけです。モノクロでも充分です。
新規客の獲得が一番コストがかかる。でも新規開拓をしなければ存続出来ない。
これは工務店に関わらず、どの業種でも当てはまる。
但し、既存客のメンテナンスがキッチリ出来てからの話です。
実は工務店の業態のウィークポイントがここにあります。
中小企業であります工務店は社長が経営、営業(新規開拓)、現場(施工管理)、勉強(主に建築技術)と一人で何役もこなさなくてはいけない宿命にあります。
そのためOB客を、まめに回るゆとりがないのです。
お客様にしたら数千万円で一生に一度の買い物・・・せめて年に一度は訪ねて来てくれたら・・
と言うよりは来ないと「建てる前はあんなに来てたのに建てた後はパッタリ来ない」と言うのが代表的なクレームです。
社長に悪気など全く無いのです。むしろお客様に良い住宅を提供しようと必死なのです。
物理的に無理なのであります、業歴が永くなればなるほどに・・
仮に業歴20年、年間新築住宅を平均10棟だとすれば累計で200棟。
もう対応できるレベルではなくなってくる。
マンパワーでなんとかしようと言う発想だと結局金縛りにあってしまう。
ニュースレターでもOB謝恩祭でも良い、OB客との接点を増やす仕組みを作る事が大切なのです。